旧高島七小 棟下式イベント始まる
3月15日、高島平の新たなまちづくりの第一歩になる旧高島第七小学校跡地活用に向けて、校舎解体をフィナーレとする「棟下式(むねおろししき)」の初回イベントが催されました。2007年に閉校した校舎内の見学会、まちづくりに関わる講演会などに卒業生、関係者が多数参集しました。主催は「アーバンデザインセンター高島平」(UDCTak)。
玄関入口には閉校記念作品を展示
校章は10棟の団地に囲まれている小学校を表現したユニークなデザインでした
旧校長室に保管されている貴重な資料や備品に目を凝らす卒業生や関係者のみなさん
がらんとした校内は元気な高七っ子たちの声が今にも聞こえそうです。最後の卒業生は30歳になりました
元図工室では講演会と座談会が行われました
校庭では連携イベントが開催されました
かつて徳丸ヶ原と呼ばれた東京郊外の広大な地に「高島平」の住居表示が冠されたのが1969年3月1日。日本住宅公団(当時)の開発により東洋一と称された高島平団地の誕生から半世紀がたちました。世代交代の時期がすぎ、1万世帯以上を抱える団地の高齢化率が40%を超えるなか、5万人が住む高島平地区の全世代にとって魅力あるまちづくり事業の着手は待ったなしの状況です。
大東大ラジオ 高島平と高島秋帆
2015年に板橋区は高島平再生の方向性を示す「高島平地域グランドデザイン」を策定、翌年その構想に基づくまちづくりを推進する公・民・学連携の「アーバンデザインセンター高島平」(UDCTak)が設立され、新生高島平への取り組みが始まりました。
2024年3月に板橋区は高島平駅周辺の将来像を定める「高島平地域交流核形成まちづくりプラン」を策定し都市再生機構(UR)と「基本協定及び実施協定」を締結、旧高島第七小学校跡地を中核に据えた再開発に踏み出しました。2026年度の旧高七小の解体をめざし、20年間かけて超高層ビルの建設と周辺整備を一体的に進める長期的な計画を発表しています。
3月15日の旧校舎見学会は、閉校時元校長室を衣替えした資料室が窮屈になるほど卒業生らが訪れ、卒業アルバムを見入ったり歴代校長先生の写真を見上げたり小学生の頃に想いをはせていました。
28年間の歴史を刻んだ高島第七小学校はその役割を果たし、さらに18年間高島平に存在してきましたが2年後には解体を迎える計画が示されました。棟下式は「フィナーレ」まで継続的にイベントが行われます。
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