植村冒険館閉館 東板橋に移転

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*蓮根2丁目の植村冒険館が移転のため8月29日をもって閉館。1992年開館の以来、蓮根ハミングロード商店街の一角に佇んでいたユニークなミュージアムが町から消えるのは寂しい限りです。

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*世界最高峰エベレストに日本人初の登頂、世界初の北極点単独犬ぞり到達はじめ数々の偉業で知られる植村直己にとって板橋区は、アマゾン川6000㎞をイカダで下る挑戦を終えた1968年に仲宿に住みはじめ、世界初のマッキンリー単独登頂成功を果たして消息を絶つ1984年まで15年間暮らした、冒険の出発地でした。

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*植村冒険館は厳しい自然の中で43年間の生涯をかけて行動を続けた「ウエムラ・スピリット」を永く後世に伝えるため1992(平成4)年に設立されました。膨大なセルフ撮影写真と実物の装備品、記録ビデオをテーマごとに見せる展示室は、前人未到の極寒の地が迫り、冒険の軌跡と知られざる自然に引き込まれ、植村の人となりが蘇る企画展示が好評でした。

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*図書室には冒険、探検、登山、アウトドア関係の蔵書8000冊が所蔵され、キーホルダー、手ぬぐい、ポストカードなど並ぶオリジナルグッズ販売コーナー、機関紙「アドベンチャーフォーラム」発行、小中高校生対象の野外体験教室、アドベンチャー講義の開催など冒険館の事業は多岐に及んできました。

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※移転先は区役所から徒歩10分ほどの東板橋体育館内(加賀1丁目)、12月中旬にリニューアルオープンします。植村が三畳一間のアパートで暮らしたゆかりの地にほど近く、半世紀ぶりのお里帰りのようです。

*企画展「冒険家・植村直己 単独行とセルフタイマー」は8月29日まで。蓮根での本展をもって29年間にわたる植村冒険館はいったん閉館です。移転先の区立東板橋体育館は植村記念加賀スポーツセンターに命名されます。新たなフィールドに期待します。

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